Qualified EDAs

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World Wide Webのゲーム化とその効用

白井良成,松田昌史,藤田早苗,小林哲生,岸野泰恵

心をどう動かしたいか

「Webサイト,Webページの占有欲」 「WWWの征服欲」

アプローチ

日頃閲覧しているWebページ群を自分のものとする感覚を提供する.Webページは本来作成者の所有物であるが,頻繁に閲覧するページには愛着が生まれ,自身の所有物のような感覚を感じることがある.WWWのゲーム化は,そのような感覚を具体化する.ゲーム上でWebサイトやWebページを奪い合うことを可能とすることで,あたかも自分がWebサイトやWebページを占有しているような感覚を作り出す.さらに占有地を増やす仕組みを導入することで,他者と協力したり,競い合いながらWWWを征服するような感覚を生み出すことができる.そして,このような欲求を上手に取りこんだゲームをデザインすることで,ヒューマンコンピュテーション,能力開発,集客効果など,様々な効果が期待できる.

フライヤー

論文PDF

情報学広場へのリンク:http://id.nii.ac.jp/1001/00199356/

講評

本研究はまさにQualification制度でないと評価のしにくいタイプの研究であると思います.EDAではWebページを用いたゲーミフィケーションによって生じる面白さを適切に説明できており,審査委員からは,「Webサイト,Webページの占有欲」「WWWの征服欲」について確かに感じられたという意見が挙げられました.また,「自分のページ」という感覚をもっと増強する工夫があると,より主張に沿った心の動きに繋がったのではないかと思います.といった改善の提案が示されました.