招待講演
9月20日(金) 16:30-18:00 | STRIKE YOUR IMAGINATION ~心を動かす“体験”をデザインする~ 吉田真也 (テクニカルディレクター:モンブラン・ピクチャーズ株式会社) 猪口大樹 (映像ディレクター:モンブラン・ピクチャーズ株式会社) |
9月22日(日) 14:15-15:45 | ミックスグリル・クリエイティブ ~垣根を超えた新しいアニメーション作り~ 山元隼一 (アニメーション作家、アニメーション監督) |
9月20日(金) 16:30〜18:00
題目
STRIKE YOUR IMAGINATION ~心を動かす“体験”をデザインする~
講演内容
エンターテイメントコンテンツの役割はいかに体験者の心を動かして喜んでもらうかということです。
ではどうやったら体験者の心を動かすことができるのか?その答えは特別なところではなく誰しもが経験している日々の生活の中や子供の頃の体験など身近なところにあると考えています。そんな私的な感覚をいかに体験者が共感できるものに再構築してデザインできるかが重要になってくると思います。
今回の講演では様々なクライアントワークや自主制作などの具体的な事例を通して、それぞれの体験をどうデザインし具現化していったかというプロセスを、バックグラウンドの異なる2人の視点でお話ししたいと思います。
プロフィール
吉田真也 – YOSHIDA Shinya
福岡市にある映像の企画制作会社、モンブラン・ピクチャーズでテクニカルディレクター、プログラマー、時にはプランナーとして主に展示向けのインタラクティブインスタレーションの制作を行っています。
CGの基礎技術開発をバックグラウンドに持ち、コンピュータプログラミングで絵を描き出すことが大好きです。体験者の視点と技術者の視点を掛け合わせた、新しくも暖かみのある体験を作り出すことを目指しています。
猪口大樹 – INOKUCHI Hiroki
1983年熊本出身。2009年九州芸術工科大学(現九州大学)卒業。2009年KOO-KIに参加後、2012年モンブランピクチャーズ設立と同時に同社に参加。
モーショングラフィックを軸とした表現手法でCMやweb、番組パッケージなどの映像を一貫して手がける映像ディレクター。近年はインタラクティブなメディア、システムへの知識を活かし、メディアにとらわれないアウトプットで空間演出や舞台演出など活動の幅を拡げている。
作品
『ratatap』
音が「見える」不思議なインスタレーション。
楽器を叩きながらフロアを走りまわると、楽器の音がキャラクターとなって飛び出し、他の音たちと床面を泳ぎまわる。複数人で体験することでタイミングにより音のキャラクターが線で繋がっていく。音とその関係性を可視化することで聴覚に障害がある人とも音を通したコミュニケーションを楽しむことができる。
『pitapat』
歩行の軌跡を可視化することで「思わず体が動く」インタラクティブインスタレーション。
体験者はモジュールがついた靴を履いて空間を歩き回ることにより、歩行時のステップ位置が記録され、アニメーションに反映される。他者の足跡を見て、自分の身体の動きも変わる「光の砂場」としての機能を持った本作は、非言語による他者とのコミュニケーションを生み出す。
『チャドとクラークたんけんの森』
ライトを片手に夜の森を探検するインスタレーション。
舞台は、絵本「チャドとクラークのぼうけん島」の世界。懐中電灯のような“たんけんライト”をスクリーンに向けると森の中が照らし出され、森に隠れたキャラクターたちを探すことができる。“ファンタジーの世界を仲間と冒険する”という原始的なワクワクをテクノロジーを使って実現するというコンセプトで子供たちが直観的に楽しめるコンテンツを目指した。
9月22日(日) 14:15〜15:45
題目
ミックスグリル・クリエイティブ ~垣根を超えた新しいアニメーション作り~
講演内容
自主制作アニメーションからスタートし、監督、クリエイターとして作画アニメーション、3DCGアニメーション、MV、テレビドラマ、舞台、コンサートなどたくさんの映像作品を垣根を超えて、制作してきました。
表現の国境線を越えてきた自負があります。現在は、VRゲームの監督に挑戦しています。そのような経験を踏まえ、今後どういったクリエイティブが求められていくのかまた、どういった技術開発が必要なのか、自分勝手な仮説と実践についての講演をさせていただきます。
クリエイターに必要な問題の「解決力」と「提起力」についてクリエイターのタイプ別論についての考察「ファミレス一蘭理論」業界の垣根を超えて作ることの意義「ミックスグリル理論」芸術工学部で学んだ「器用セレブ理論」新技術はクリエイターにとって、「新しい画材」であるなど今まで作品制作をしてきて、自分なりの経験や出会ったクリエイターを分析し、帰納化した末に導き出した理論について、お話させていただきます。
プロフィール
山元隼一 – YAMAMOTO Junichi
自主制作アニメーション「memory」(2009)、「Anemone」(2011)で、国内外のアニメーションコンペで多数受賞。TVアニメ、劇場アニメーション、NHKや地上波ドラマ、バラエティ番組、舞台、コンサート、MVなどさまざまなアニメーション作品を担当する。
経歴
九州大学芸術工学部画像設計学科卒業(2009年)
九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻修了(2011年)
作品歴
- TVアニメシリーズ おとなの防具屋さん 監督・シリーズ構成・#1~#12、OP、ED絵コンテ
- (Dアニメストア2018年 短編アニメ 年間グランプリ作品)
- ポプテピピックSP 13話 オープニングディレクター
- CHVRCHES「Out Of My Head (feat. 水曜日のカンパネラ)MV
- 監督・絵コンテ・キャラクターデザイン・演出・撮影・編集
- 少女☆寸劇オールスタァライト アニメーションディレクター・音響監督
- リトルウィッチアカデミアVRホウキレース 監督
- 文化庁あにめたまご2018 TIMEDRIVER~僕らが描いた未来~ 原案・監督・絵コンテ・演出
- TVアニメ ポプテピピック 星色ガールドロップ次回予告コーナー コーナー監督、脚本、コンテ、演出、作画監督、原画、美術、撮影
- 長編アニメーション ニンジャバットマン パート監督、絵コンテ、原画、DCムービーロゴ 絵コンテ
- PS Vita「Deemo ラスト・リサイタル」ムービー監督・絵コンテ・演出
- 君の名は。3DCG制作
- 劇団☆新感線「五右衛門VS轟天」(アニメーション制作)
- TBSジョブチューン タイトルロゴ制作
- いきものがかり みなさん、こんにつあー2012 アニメーション制作
- 世にも奇妙な物語「石油が出た」アニメーション制作 など
受賞歴・上映
- アジアンダラス映画祭 最優秀実験短編映画
- 第21回CGアニメコンテスト 佳作入選
- CGアニカップ日本代表選出
- ASIA GRAPH 第二部門、第三部門 最優秀作品賞
- BACA-JA2009 最優秀作品賞
- 第十四回 アニメーション神戸デジタルクリエイターズアワード 最優秀賞 (memory)
- 第十四回 アニメーション神戸デジタルクリエイターズアワード ダイナマイト賞(熱血宇宙人)
- Suzanne Awards 2009 best short films
- 長崎水辺の映像祭2009優秀賞
- 宮城仙台アニメーショングランプリ2010 優秀賞 (memory)
- 宮城仙台アニメーショングランプリ2010 入選 (熱血宇宙人)
- デジタルスタジアム細田守セレクション
- TSSショートムービーフェスティバル 佳作
- デジタルスタジアム中谷下半期セレクション
- ADAA2010 動画A部門入選
- JAPAN WEEKEND ANIME FESTIVAL MADRID 最優秀短編映画賞
- 神戸市PRアニメーション「神戸と私」上海万博にて上映
- フランスJAPAN EXPOの東京ビッグサイトブースにて、日本を代表する気鋭のアニメーション作家として作品上映 など